オンラインパーソナルトレーニングのメリットとデメリット

最近、さまざまなサービスがオンラインで受けられるようになりました。とくに、健康増進やダイエット目的のオンラインパーソナルやオンラインレッスンは需要が高まっています。自宅の時間が増えたことにより、運動不足や筋力不足の解消または増進のために行う方が多いようです。もともとトレーニングやレッスンはフィットネスクラブなどで行うことが当たり前でしたが、新型コロナウイルスの外出自粛要請をきっかけに一気に自宅トレが流行り始めました。必然的に日常生活での活動量が低下している今、オンラインを活用した運動は当たり前になってくるでしょう。今回はオンラインパーソナルのメリット/デメリットについてお話しします。

オンラインパーソナルとは?

読んで字のごとく、オンラインでパーソナルトレーニングを行うことです。パーソナルトレーニングとは、専任トレーナーが個人の目的に合わせてトレーニングの指導やアドバイスをしてくれます。最近では、大手パーソナルジムのCMや広告でご存知の方も多いかと思います。内容はカウンセリングに始まり、目的に応じてトレーニングやストレッチを選択し、お客様の体に合わせて強度や回数、栄養まで指導が可能です。

人の体は、性差、骨格、状態など1人ひとり異なるため、アプローチ方法も異なります。一人として同じ体はないのです。例えば、スクワットを行った方が良い方もいれば、スクワットによって体の状態が悪化する方もいます。また、筋力不足が叫ばれているこの時代に、いきなり高強度のトレーニングは不可能に近い。段階的に体を慣れさせていき、適切な骨格を作り上げ最終的に理想とするゴールへと導きます。すなわち専門的な知識や経験は必ず必要となります。ダイエット、痛みの改善、コリの解消、筋力アップとさまざまなニーズにお応えするのがパーソナルトレーナーの役目であり価値なのです。

オンラインパーソナルトレーニングの6つのメリット

1.時間的余裕

パーソナルトレーニングを受けるには、ジムに行かなければなりません。仕事の帰りにジムの用具を持って、受付し、セッションというのが当たり前でした。平日、休日と時間の合間を縫って通うことは容易ではありません。しかし、自宅であれば5分前に準備をすれば間に合います。わざわざジムに行く必要もありませんし、ジムの用具を仕事場に持っていく必要もありません。

帰宅し、セッション開始のギリギリまで家事を行っていても問題ないのです。運動やフィットネスクラブを辞めてしまう理由として「時間が無い」というのは仕方ありません。育児、家事、自宅で仕事など現代人は忙しいのです。時間的余裕を持って、気軽に受けられることがオンラインの最大のメリットです。

2.場所を選ばない

インターネットの環境さえ整えば、どこでもトレーナーと繋がれます。自宅はもちろんこと出張先、旅行先でもトレーニングやカウンセリングを受けられるのです。「来週の土日は旅行で休みます」「出張で2週間休みます」を解決できます。運動効果は継続することで得られるので、可能な限り運動やストレッチをしていただきたいのがトレーナーの想いです。

しかし、自身で運動を継続することは容易ではなく、「2週間くらい大丈夫」と怠けてしまうのは人間の性。トレーナーとどこでも繋がれるのでモチベーションを維持し、途切れることなく運動効果を実感していただけます。また、北海道のお客様が東京のトレーナーのトレーニングを受けることも可能になります。オンラインとは「いつでも」「どこでも」が最大のメリットのため、場所の優位性は存在しなくなります。SNSやブログでお気に入りのトレーナーを探すのも楽しみの1つになるでしょう。

3.料金を抑えられる

■パーソナルジムでトレーニングを受ける場合の例
入会金:30,000円
パーソナル代:136,000円(2ヶ月合計8回)
月額:68,000円
1本あたり:17,000円

というのが相場でした。
しかし、オンラインであれば1回のトレーニング料金を低価格(1本5,000円以下)で提供しているジムや個人も多数あります。「高くて受けられない」「月に1回しか受けられない」と言った方も一歩踏み出せる価格帯になっています。

4.スマホ1台で参加できる

インターネットを繋げるものであれば、パソコンでも、スマホ1台でも参加できます。ジムに通うのであれば、運動靴やスポーツウェアを購入し、それらを入れる袋も用意しなくてはなりませんでした。運動を行うハードルは非常に高かったように感じます。フィットネスクラブは、靴の規定もあります。しかし、自宅であれば室内着で十分です。少し見た目が気になる方は、上に着るTシャツを1枚用意し、下は普段着でも問題ありません。参入障壁の低さもオンラインパーソナルのメリットでしょう。

5.自宅でできるトレーニング

オンラインパーソナルの場合、実施場所は自宅であることがほとんどです。すなわち自宅でできるトレーニングの指導がメインとなります。これまでジムで運動を行う場合、ダンベルや専用のマシンを使用してのトレーニング、自宅ではご自身でストレッチなどを行っていました。オンラインパーソナルでは、全て自宅で行うトレーニングやストレッチのため、自宅トレを極めることができます。とくに高齢者は、ダンベルやウォーキングマシンを使用する機会は少なく、自体重で十分です。ひとりでの自宅トレが充実するでしょう。

6.家族も参加できる

家族や両親を誘って一緒に運動することも可能です。上記のことを含め、参加しやすいのがオンラインの特徴です。これまでも家族のひとりがジムで運動法を習い、家族に教えることはあったかと思います。二人、三人とジムに通えばそれだけお金もかかりますし、ジムに通うほど明確な目的が無い方を誘うのは難しい。しかしオンラインであれば、気軽に誘えますから、家族の健康維持にも寄与するシステムです。料金形態はサービス提供側により異なるので、確認しておきましょう。

オンラインパーソナルトレーニングのデメリット

1.騒音

一番気をつける所です。トレーニング種目にもよりますが、自宅で行う場合「音」はいたしかたなく出てしまいます。一軒家であれば問題はありませんが、マンションやアパートでは隣人に音が漏れてしまいます。ジャンプ系の運動や足踏みをするようなエクササイズは極力行わないこと。また、時間帯も考慮する必要がありますが、テレワークが主流になれば一日中自宅に居ることが増えるため、やはり日常的に音には気を付けましょう。

2.運動が限られる

ジムであれば、マシンや運動器具が豊富に揃っています。自宅ではそれらの器具が使用できません。器具が使用できないということは、種目が限られる、負荷を上げられない、などの弊害が出ます。体というのは「刺激」を好みます。始めは自体重で、筋肉痛や運動効果を得られていても、次第に慣れてきます。慣れてくると今以上の運動効果は得にくく、変化が止まってしまいます。

その慣れを作らないために、負荷を上げたり、マシンを変えたりするのです。自宅でトレーニングに変化をつけるのであれば、チューブやボールなどの自宅トレ用器具をお勧めします。また、毎日同じトレーニング種目ではなく、自体重であっても日毎に変化をつけることも重要です。

3.メリハリがつかない

人は場所によって感情やテンションが変化します。「今日はトレーニングの日だ!」とジムに通うことと、自宅で行うのでは気持ちの張りが違います。ジムに通うことや実際にトレーナーと向き合いながらトレーニングすることで保っていた緊張感が自宅では作りづらい。自宅はあくまでもくつろぎの場所です。自宅で「緊張」と「緩和」を使い分けることは非常に難しいということです。

まとめ

オンラインパーソナルは「気軽に」「誰でも」「どこでも」参加できることがメリット。これまでフィットネスクラブと、かけ離れていた人も参加しやすくなりました。しかし、自宅トレには制限も存在し、限られた中で運動を行わなければなりません。トレーニング種目のバリエーションやモチベーションの維持、運動効果を発揮するためにはトレーナーの技量はより求められます。これまでは専任トレーナーを変えることに抵抗があったかもしれませんが、オンラインであれば気軽にトレーナー選びができるようになるでしょう。ぜひ、このテレワーク時代に「オンラインパーソナル」を始めてみてはいかかでしょうか?


▼ライター
谷口一樹(Kazuki Taniguchi)
現在は、パーソナルトレーナー兼インストラクターとして都内で活動中。 大手フィットネスクラブトレーナー養成の帯同やセミナーの開催、フリーランス向け懇親会を主催している。 フィットネス業界は他業種に比べフリーランスが多く、各個人が活躍できるために日々、奮闘している。モットーは「人と人との間でしか感動は生まれない」
スポーツ歴:野球(甲子園2大会出場)ソフトボール(全国3位)